「遺品でつなぐ遺族の思い出 県内初の「整理士」に 行田の久保さん」
亡くなった人の品々を遺族に代わり整理する民間業者「遺品整理士」の資格を、行田市埼玉のリサイクル会社経営、久保公人さん(41)が県内で初めて取得した。核家族化と高齢化で、孤立死も社会問題になる中、遺族が遺品整理を業者に頼むケースが多く、需要は増えているという。 (宮本隆康)
認定制度を設けている一般社団法人「遺品整理士認定協会」(北海道千歳市)などによると、需要が急増する一方、家族が亡くなった混乱に乗じ、見積価格の十倍以上の高額請求や、不法投棄などの問題も起きている。
このため、北海道のリサイクル業者らが昨年九月、業界の健全化を目的に協会を発足。同十一月に認定制度を設けた。遺族へ接する心構えや、廃棄物処理関係の法律などを通信教育で学び、試験を経て認定される。これまで全国で百人前後が合格した。
久保さんは四年前にリサイクル会社を立ち上げ、遺品整理に携わってきた。「依頼は右肩上がりで増え続けている」と話す。
久保さんによると、現場のほとんどが、東京都内や県南部の都市部。大半が別居する子どもからの依頼で、故人に身寄りがなく、アパートの大家が依頼主になることもある。
立ち会い中に写真などを見つけると、多くの遺族は昔話に花を咲かせ、泣きだす。「一緒に住んでおけばよかった」と、後悔を口にする人もいる。
お年寄りの孤立死のケースは多い。「依頼主はみとることができず、仕事があって自分でお片付けすることもできない。捨てずに、このままにしておきたいという気持ちが伝わってくる」と、肉親を失った心情を察しながらの作業になるという。
「最初は使い古されていればゴミと思ったが、そういう物ほど大事にされている」と久保さん。持ち上げただけで壊れた本棚を「それは捨てないで」と言われたり、遺族から後で頼まれ、ゴミの山から古い木刀を捜し出したこともある。
どんな思い出が詰まっているのか、あえて聞かないが、遺族から泣きながら「ありがとう」と感謝される時、仕事にやりがいを感じるという。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20120516/CK2012051602000126.html
リンクは1ヶ月程度で切れちゃうと思いますが、メディア掲載情報は次のアドレスにまとめてますので、時間のあるときにアップします。
地味な仕事なのに、新聞掲載など派手に載っちゃってます。
世間様から期待されてると思い、益々仕事に頑張りたいと思います。