トラックの運転のこと

私どもはハンドルを握れば、運転操作のプロと自認しています。

運転のプロたる所作は何かと申しますと、事故を起こさない事に尽きると思います。

時間を守るとか、早く到着するなどより、安全運転が最優先されるのが運転のプロだと思っております。

トラックの運転を見るとき、あ、この人は運転が下手だなと思うのは、バックする時に早い人、また、窓を空けない人。

トラックでのバックはまずぶつかるという前提で運転しなくてはいけません。

トラックは死角だらけな上に、破壊力は強力なんですもの。

だから、バックはとても慎重に慎重に運転しなくてはいけないの。

ゆっくりバックして異物にぶつかれば、ガリとか聞こえるので、直ちに急停車ができます。

勢いよくバックする人は、本人は危険なバックを勢いよく運転できて運転がうまいと思ってるかも知れませんが、傍からは危険な乗り物を安全に操作できない下手な運転手だなと思われているのです。

私は大型免許も持っていますが、トラックのバックでちょっとでも見えない場所がある時など、いちいち降りて確認するようにします。

このようにすれば、まずぶつかる心配は無く安全ですが、正直かっこ悪いものがあります。

でも、このかっこ悪くても安全を優先するのがプロと自認し、大きな事故を起こしたことは一度もありません。

これは父に教わった運転の仕方なので、傍から見るとプロの癖にいちいち後ろも確認しないと運転できないのかとも思われますが、プロだからこそいちいち確認するのです。

トラックはちょっと触れるだけで人をなぎ倒す力を持ってます。

だからこそ、プロの運転者は一般人よりもより注意をしなくてはいけなくて、一般の方よりもハンドルを握る手に責任を感じなくてはいけないのです。

事故がおきてから対処するでなく、事故がおきないよう対処するのがプロの務めだと思っています。