業務で多忙な中でも欠かさない、いつも巡回しているホームページのブログ。
我社とお付き合い頂いている地元葬儀社様のブログでついうっかり落涙。
そこの社長のこんなブログ。→こちら
テレビ番組の中で「困った話し」として色々な業者が出てくる中で、葬儀業者が出てきての困った話。
棺に酒を並々と注がれ、式場が酒臭くなって困ったという話しに、同業者としておかしいって感想をしている。
葬儀という本人の最後のセレモニーの中で、本人が一番好きだったものをたくさんふるって何が悪いって言う感想で。
お客様に即した感想で、私もまさしくそう思ったところです。
私の兄がアルコール依存症で亡くなり、その時に私の家族も並々と兄の遺体に酒を飲ませてあげました。
「もう我慢しなくて良いから、たっぷり飲め」って、家族して泣きながら。
自分達の悲しみでいっぱいで、周りの状況は分かりませんでしたが、もしかしたらこんなテレビの状況と同じで、酒の臭いプンプンであちこちに迷惑を掛けていたのかも知れません。
私たちはその時は必死で、周りを鑑みる余裕が無く、ただひたすら兄が寂しくないようにって思いでいっぱいでした。
そんな思いを酌んでくれない葬儀社、逆にそんな思いを酌んでくれる葬儀社があるのだなと、ブログを読んで今更ながら思い至って、泣けてしまいました。
そんなお客の気持ちを酌んでくれないよう方とはお付き合いできず、逆にそんな思いを酌んでくれる方とはお付き合いしたいところで、幸いにも地元の縁でしたが、このような立派な葬儀社様とお付き合いできたのは嬉しいところです。
私共も、遺品整理のお見積りで、ゴミ屋敷同然の状況もかなりある。
普段はめったに着無い背広にスーツ姿でも、汚れると分かっていても躊躇無く、遺影の前では膝をついて、霊前に線香を手向ける。
見積りの帰りには、膝に丸っこい汚れのシミができているのが、ちょっと恥ずかしいが、そんなのは人として当たり前の行動だ。
膝頭が汚れるからと、遺影に手を合わせなかったり、膝を付かないなんてのは、話の他だ。
遺品整理の現場では、遺族の方の悲しみが伝わってきて、自然とそういう行動になってしまうのが当たり前なもの。
そんな遺族の「悲しい」って感情に沿った仕事をしている葬儀社様が、こんな近くに居たのに嬉しく思いました。