能登半島での1日ボランティア活動体験記

ヘルメット

はじめに

こんにちは、リサイクルイズミです。私たちは、遺品整理や不用品回収、不動産業を行っている会社です。今回は、社員一同で参加した能登半島でのボランティア活動についてご紹介します。この活動は、地震で被災した地域の復興を支援するためのもので、被災者の方々の生活を少しでも早く取り戻すために力を合わせて取り組みました。普段の業務とも関連するこの活動を通じて、多くのことを学び、深い感動を覚えました。

【リサイクルイズミ災害ボランティア研修】

※研修の日程は1日目に能登半島の輪島市で災害状況の視察、2日目に七尾市で災害ボランティア活動を行います。

ヘルメット

普段行っている【遺品整理・不用品回収】の作業風景⇩

【before】

片付け前 

【after】

遺品整理片付け後


1日目:輪島市の被害状況視察

金沢駅から特に被害が大きかった輪島市に向かいます

・金沢駅に到着

新幹線

金沢駅

・輪島市までレンタカーで移動

レンタカー

ボランティア活動の前日に、特に災害がひどかった石川県輪島市に向かいました。埼玉県行田市から移動には電車で4時間、さらに車で2時間を要しました。道中では、まだ道路がデコボコしており、崖になっている場所もありました。車高の低い車やセダン車では通行が厳しいかもしれないと感じました。被災地に向かう道のり自体が困難であることを実感し、地域の復興がいかに重要かを再認識しました。

【輪島市までの道中】

道路のひび、建物の倒壊、崖崩れなど、半年経っていますが未だに復旧のめどが立っていませんでした。

『地面にひび割』

地割れ 

『家屋の倒壊』

倒壊 

『片側通行のみ開通』

土砂崩れ

『土砂崩れ』

土砂崩れ

輪島市に到着すると、街全体が地震の影響を受けた様子が一目でわかり、被災地の現実に胸が痛みました。倒壊した建物、ひび割れた道路、散乱する瓦礫、これらを目の当たりにし、私たちは復興支援の重要性を再認識しました。地元のガイドさんから、地震の発生時の状況や、その後の避難生活について詳しくお話を伺いました。被災者の方々は、日常生活の再建に向けて懸命に努力していることが伝わってきました。視察を通じて、私たちは翌日のボランティア活動に向けてさらに意識を高めることができました。

 


2日目:ボランティア活動へ出発

【AM8:30分 バス移動】

バス移動

【七尾市ボランティアセンター到着】

ボランティアセンター ボランティアセンター

ボランティア当日、私たちは早朝に宿泊先を出発し、石川県七尾市のボランティアセンターに向かいました。現地では、七尾市ボランティアセンターから軽トラックと2トントラックを借り、連絡手段としてトランシーバー付きの特殊な携帯電話を配布されました。約80人ほどのボランティアが平日にもかかわらず集まっており、5班に分かれて作業を行いました。


作業開始:家財道具の運搬

私たちの主な作業は、個人宅に伺い、地震の影響で壊れてしまった家財道具やブロックをトラックに積み込むことでした。被災者の方々と直接対話しながら、彼らの生活空間を少しでも早く整えるために、丁寧に作業を進めました。

作業中の様子

仮仮置き場

作業中、私たちは以下の手順で進めました

  1. 家財道具の確認:まず、家の中や庭に散乱している家財道具やブロックを確認し、どれを運び出すかを被災者の方々と相談しました。半年の月日が経過していましたが、お年寄りが多いため、家具(特に食器棚)が倒れたままの状態で放置されていました。この光景を目の当たりにし、改めて支援の重要性を感じました。
  2. 運び出し:家財道具やブロックを慎重に持ち上げ、トラックまで運びました。特に重い物や壊れやすい物には注意を払いながら、全員で協力して積み込みました。家具や家電製品、瓦礫など様々なものがあり、それぞれの重量や形状に応じて適切に運搬しました。ある時、大きな食器棚を運び出す際には、男性が力を合わせて慎重に運び出し、無事にトラックに積み込むことができました。
  3. 仮仮置き場への移動:トラックに積み込んだ後、仮仮置き場へと運びました。道中の景色は、被災地の現実を目の当たりにし、心が痛む思いでした。壊れた建物や倒れた木々を見ると、地震の恐ろしさと自然の力の前での無力感を感じました。

仮仮置き場での仕分け

かりかりおきば

※仮仮置き場でボランティア活動の方々が仕分けを行い、その後、仮置き場に仕分けたものを運びます。

最後に仮置き場から処分場に持っていくのが弊社と同じ一般廃棄物収集運搬業者の業務になります。

【仮仮置き場にトラック搬入】

災害ゴミ 

【仮仮置き場に回収した災害ゴミを降ろす】

仮置き場

【仮仮置き場➡仮置き場➡廃棄処分場へ】

仮仮置き場

仮仮置き場に到着すると、他のボランティアさんたちが待機していました。私たちは運び込んだ家財道具やブロックをさらに仕分けし、リサイクル可能なもの、再利用できるもの、処分するものに分類しました。地元の方々も一緒に作業をしてくださり、温かい言葉をかけていただいたことが印象的でした。

仕分け作業は、リサイクル可能な金属やプラスチック、再利用可能な家具や家電、そして処分するべき瓦礫や廃材などに分けるため、細心の注意が必要でした。特に、ガラスや鋭利な破片が含まれている場合は、怪我をしないように慎重に扱いました。地元のボランティアの方々と一緒に作業をする中で、彼らの経験や知識から多くを学ぶことができました。

 


昼食と休憩

作業の合間には、昼食と休憩を取りました。休憩中には、地元の方々や他のボランティアさんたちとの交流が深まりました。彼らの話を聞くことで、被災地での生活の困難さや、地域の再建に向けた強い意志を感じることができました。

おひる


まとめと感想

午後も引き続き作業を行い、終了予定の15時30分前には一日の活動を終えました。最後に、活動の総括と振り返りを行いました。社員全員が一堂に会し、それぞれの感想や学びを共有しました。多くの社員が「被災地の現実に触れ、少しでも役に立てたことに感謝している」「地域の方々の温かさに触れ、自分自身の生き方を見直す機会になった」といった意見を述べ、非常に充実した時間を過ごすことができたと感じました。

特に印象的だったのは、ご年配の方から「家具が倒れたまま半年間過ごしていましたが、皆さんのおかげでやっと片付けることができました。本当にありがとうございます」という言葉をいただいたことです。この言葉を聞いて、私たちの活動が少しでも役に立てたことを実感し、大きな達成感とともに温かい気持ちになりました。

また、ボランティア団体の方々からも「皆さんの協力に感謝します」と温かい言葉をいただきました。この経験を通じて、私たちは単なる企業活動を超え、社会に貢献することの大切さを学びました。今回の活動は、私たちにとって非常に貴重な体験となり、今後もこのような活動を通じて、地域社会に貢献し続けていきたいと強く感じました。

帰宅 


石川県の美味しい海産物

ボランティア活動の後に石川県の美味しい海産物を堪能しました。特に印象に残ったのは、のどぐろです。新鮮なのどぐろの刺身や牡蠣をいただき、その豊かな味わいに感動しました。地元の食材を使った料理は、どれも素晴らしく、疲れた体を癒してくれました。特に、のどぐろの脂の乗った風味と口当たりは忘れられないものでした。

かき   


おわりに

能登半島での1日ボランティア活動は、私たちにとって非常に貴重な経験となりました。被災地の復興に少しでも貢献できたことを誇りに思い、今後も地域社会のために積極的に活動していきたいと思います。今回の活動を通じて得た経験や学びを活かし、日常生活や仕事にも還元していくことを誓います。

最後に、今回の活動をサポートしてくださったすべての方々に心から感謝申し上げます。