遺品整理の現場

先日の遺品整理案件。

私は参加せず、他スタッフ4名で対応に当たりました。

お見積り時には分かりませんでしたが、そこは孤独死の厳しい現場だったようです。

予め分かっていれば対策をしてお伺いしたのですが、落ちていたブレーカーを上げて照明を点けたところで、ベッドに血みどろの体液の付着した現場というのが分かり、遺体の腐臭が漂っていたようです。

腐臭があまりにもきつく、本来なら2時間ほどで終わる作業も6時間くらいかかり、帰ってきたスタッフの顔はどれも真っ青でした。

その夕方には従事した2名のスタッフが辞めてしまいました。

若いスタッフという事もあり、相当の衝撃だったようで、自分の許容限界を振り切ってしまったようで、申し訳なく思ってしまいました。

年に数回は、とても厳しい現場を踏む事があるのが弊社の仕事です。

私自身も何度か行った現場でゲロを吐いた事がありますが、それでもそういう現場で踏ん張れたという経験が自分自身の誇りであり、その事がまた仕事を楽しくする要因でもありました。

でも覚悟や経験の少ないスタッフが、孤独死の現場にいきなり行くと生涯忘れられない厳しい記憶になるかも知れません。

辞めたスタッフには申し訳ないという思いと、これからも頑張れないのかと言う思いが半分こで、何も言えません。

厳しい現場です。